情報発信力について考える(3)

今回は、情報発信力の2番目の要素”情報の発想・創造力”について私の考えを述べることにする。
情報の発想・創造とは、自らが能動的に動き、新たな情報を生み出し、発信することのできる能力を意味するのであるが、要するに情報を作るための企画力に関する話になる。
企画と名がつくと、たいがい「新発想・新発想・新発想」と呪文の様に唱えながら「何か、全く新しいモノを探そう」とか「世の中にはまだない新しいモノを作ろう」するのであるが…..。まずもって上手くはいかない。第一、そんなモノあるわけがない! また、簡単に見つかるものでもない。
仮に新発想なるものが思い浮かんだとしても、付け焼き刃的な企画でコケるのがオチだ。つまり、一般消費者やマーケットから支持を得られないということである。

前置きが長くなったが、それでは情報の発想・創造をするためには、何をどうしたら良いでしょうか? その第一歩となるヒントをご提案しましょう。是非ともお試しいただきたい。

それは「情報の足し算」と「情報の引き算」で、新しい切り口の情報を生み出すことができる。

まず、足し算であるが「既にあるモノ(情報)」と「既にあるモノ(情報)」を組み合わせると新しいモノ(情報)になる。更に「既にあるモノ(情報)」と「外部のモノ(情報)」とを組み合わせると新しいモノ(情報)になる。実は、この手法は商品開発において、しばしば用いられる手法でもある。
身近にある具体的な事例を上げれば、コラボレーションは「足し算」の発想でしょう。新たな情報を生み出し、発信したい時にも「足し算」を思い出して欲しい。

次に「情報の引き算」であるが、こちらは比較的簡単である。”簡素に表現”したり、情報を整理してシンプルに表現することを意味する。例えば、文字で表現すると膨大な文字数になるが、動画にすると数十秒で表現できる。或いは、動画を逆再生にするのも「情報の引き算」的な発想による表現方法になる。

柔軟な発想こそが、新しい情報を生み出すのである。是非お試しあれ。

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